口腔機能発達不全症とは
下記症状が当てはまる場合は「口腔機能発達不全症」の可能性があります
- 食べるのに時間がかかる
- 噛まずに丸飲みしてしまう
- よくこぼす
- 咀嚼・嚥下が苦手
- よくお口をポカンと開けている
- 舌をうまく使えない(舌突出癖など)
- 発音が不明瞭
- 指しゃぶりや口呼吸のクセがついている

口腔機能発達不全症とは、食べる、話す、呼吸するなどの機能が十分に発達していない状態を指します。
口腔機能発達不全症の原因としては、日常生活の中に潜むさまざまな要因が関係しています。
たとえば、離乳食の進め方に誤りがあると、咀嚼や嚥下の発達が十分に促されず、口の筋肉をうまく使えないまま成長してしまうことがあります。また、やわらかい食事ばかりを続けていると、噛む力や顎の発達が不十分になりやすいです。さらに、運動不足や姿勢の悪さも、口や舌の筋肉の働きを妨げる原因となります。
生活リズムの乱れによって全身の発達バランスが崩れることもあり、スマートフォンやゲームの影響で会話の機会が減ると、発音や口の動きを鍛える機会が少なくなってしまいます。これらの要因が重なることで、口腔機能発達不全症を引き起こすリスクが高まります。
口腔機能発達不全症を放っておくと起こる影響
胃腸への負担が増える
噛む力が弱いと、食べ物を十分に細かくすることができず、胃腸に余計な負担がかかりやすくなります。
歯並びに影響する
舌の動きや位置が正しく使えないと、歯並びに悪影響を及ぼすことがあります。
意思疎通がしづらくなる
発音がはっきりしないことで、周囲とのスムーズな意思疎通が難しくなる場合があります。
検査方法
検査は、問診・視診・機能評価を通じて診断します。
口腔機能発達不全症は放置すると、飲み込みや発音の機能が低下したり、歯並びの問題につながります。そのため検査結果に応じて、生活習慣の指導、トレーニング、治療やリハビリ(必要な場合)を行っています。
STEP1問診(生活習慣の確認)

- 食事の様子(よく噛んでいるか、飲み込みはスムーズか)
- 発音の問題(発音しにくい音があるか)
- 口呼吸の有無(口が常に開いていないか)
- 指しゃぶりや舌の癖(舌を突き出すクセがあるか)
STEP2視診(口の中や顔の状態をチェック)

- 歯並びや噛み合わせの状態
- 舌の位置や動き(舌が正しく動かせているか)
- 唇や頬の筋肉の発達具合
STEP3口腔機能の検査

- 咀嚼機能検査(歯の生え変わり時期の確認、咀嚼に関わる筋肉の機能の診査)
- 嚥下機能検査(飲み込む動作のチェック)
- 発音テスト(正しい発音ができているか評価)
- 口唇閉鎖力測定(口を閉じる力を測り、口が開いたままの習慣がないか確認)
- 舌圧検査(舌の運動機能の確認)
- 身長・体重測定(栄養状態の確認)
口腔機能発達不全症の予防
幼少期から適切な習慣を身につけることで予防が可能です。
歯並びや噛み合わせをチェックする(定期検診)

口腔機能発達不全症を早期に見つけ、予防するためには、歯科医院での定期検診が欠かせません。特にお子さまは成長段階に応じたサポートが必要なため、定期的なチェックが大切です。
歯並びや噛み合わせ、口まわりの筋肉の発達を確認することで、異常が見つかった場合も早めに対応することができます。
口呼吸ではなく鼻呼吸を意識する

お口がポカンと開いたままになっていませんか?
鼻呼吸を身につけるためには、舌の位置を正しく保つことが大切です。正しい舌の位置は、上あごに軽く触れている状態です。
この位置に舌を置くことで口が自然に閉じ、無理なく鼻呼吸ができるようになります。
正しい姿勢を意識する

姿勢が悪いと、食事や会話の際に舌やあごの位置がずれ、咀嚼や発音に影響を及ぼすことがあります。
また、口周りの筋肉がうまく使えなくなり、発達を妨げる原因にもなります。特に、前かがみや猫背の姿勢は口呼吸を助長し、口腔機能の低下につながるといわれています。正しい姿勢を保つためには、背筋をまっすぐに伸ばし、あごを軽く引き、耳と肩が一直線になるよう意識することが大切です。
バランスの良い食事

口腔機能を健やかに発達させるためには、栄養のバランスが取れた食事が欠かせません。特に成長期のお子さまには、カルシウム・ビタミンD・タンパク質をしっかりと摂ることが大切です。これらの栄養素は歯や骨の成長を支えるもので、不足すると発達不全を招くおそれがあります。
さらに、咀嚼力を高めるために、食物繊維を多く含む野菜や果物、適度に噛みごたえのある食材を日常の食事に取り入れるようにしましょう。













